素材の肌残りについて②
2014-07-21
時々見かける、センターレス研磨後の素材肌残りです。
通常に流通しているプラス公差のピーリング材を仕入れてマイナス公差(例えばh7など)に加工するのは、特に問題なく仕上げられるはず・・・と、一般的には思われがちです。
でも、ピーリング材の規格がプラス公差と言ってもその精度はメーカーや製造ロットにより様々。
いくらもプラスしていなかったり、外径の寸法がばらついていたり、曲りがひどかったり、の理由でピーリングの肌が残ってしまう事、実は珍しくないんです。
また、ぎりぎり製品として仕上がり、見た目に綺麗に見えても、真円度の悪い(少し、いびつの残る)研磨仕上がりとなってしまっている事もあります。
見落とされがちですが、加工素材の選定には「仕上がり精度の要求に適した素材選び」が実はとても重要なんです。
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